介護事故0は本当にあるの!
こんにちはこじです👍
29回目になりました。
まずは結論から書きます。
介護事故0不可能です。
長く介護現場で働いてきて
どんなに優秀な職員であっても
大なり小なり介護事故を起こして
いるのを見てきました。
私も利用者さんに対して故意ではなくて
表皮剥離・転落・転倒等
利用者さんにさせてしまった経験があります。
事故を起こした後はすごく落ち込んでしまい
次の出勤の日まで悩んでしまいました。
介護の仕事をしている人なら分かると
思いますが介護事故0は不可能なのです。
しかし事故対策をとっていないのな
ナンセンスです。
ここでは事故防止活動について
書いていきます。
参考にして頂けると幸いです。
目次
・介護事故0を目指さない
・職員個人のミスだけにはしてはいけない
・事故を分ける
・防げる事故と防げない事故事例
・家族に説明する
・まとめ
■介護事故0を目指さない
介護職員は機械や道具の操作をしているのでは
なくて人を援助しています。
実際に自身の生活を考えてください
・自分の足にあざはありませんか?
・つまずいて転んだ経験はありませんか?
・ご飯を食べていて喉に食べ物を詰まらせたことはありませんか?
・車の事故を起こしたことはありませんか?
なにかしら生活していると事故は起きてしまいます。
職場の上司が
「介護事故0にして事故を一切なくす」と
目標を掲げてしまいますと
現場の職員はまずは肉体的にも精神的にも
追い詰められてしまい離職・虐待をしてしまう
ことに繋がってきてしまいます。
■職員個人のミスだけにはしてはいけない
事故の原因を個人のせいだけにしてしまいますと
事故を減らせることはできないどころか
職員が事故を起こしたことに対して隠蔽してしまう
ケースになってしまうこともあります。
また介護事故を勘違いしている職員は
事故の責任を逃れたくて
「知りません」
「勝手に転びしました」
このようなことを事故報告書に記載してしまいますと
介護事業所・職員は利用者さんや家族から不信感を
持たれてしまいます。
ありのままの事故をまずは記載してから
事業所全体で個人を責めないで
事故対策することを考えましょう。
■事故を分ける
介護事故には防げる事故と防げない事故があります
すべての事故を防ごうとしてしまいますと
職員は疲弊して管理者も
「どうして事故を0にできないのだ」と
不思議に思い職員に対して不適切な言葉を
投げかけてしまうことになります。
そのため事故対策委員会では
「防げる事故」
「防げない事故」
この2点をまずは分けます。
防げない事故は保留して
防げる事故から対策を立てていきます。
このようにすることで
職員も管理者も事故に対して防げる事故から
真摯に向き合うことができるのです。
■防げる事故と防げない事故事例
それでは防げる事故と防げない事故の例
をあげていきます。
●防げない事故
・自立して歩行している利用者さんが
職員に干渉されたくなくて
ゆっくりと快適に過ごしていたが
転倒してしまった
・トイレに座っていつもはナースコールを
押してくれる利用者さんが転落してしまった
●防げる事故
・利用者さんが以前にも同様な事故(誤嚥)を起こして
何も対策していなかった
対策として食事形態の見直し・トロミの使用・嚥下訓練
・車いすのブレーキを掛け忘れが何回もあり転倒してしまって
何も対策していない
対策:車いすの自動ブレーキ・ベッドに移る場所に離床センサーの設置
未然に防げる事故の対策はネット・本・研修会などで
対策方法が記載されている場合もあります。
また危機予測ができるベテラン職員にも相談することに
よって事故を未然に防ぐことはできますよ
■家族に説明する
家族は
「介護のプロだから絶対に事故を防ぐことはできる」
と考えている人を多く拝見してきました。
そのような家族に対しては契約時に
事故の危険性と防止するために施設で行っている対策
を説明してください。
また面会時に家族と利用者さんと接している時に
事故になるリスクを伝えることを
忘れないでくださいね。
・歩けない(家族は歩けると思っている)
・ミトンを外したまま帰る(点滴ルートを抜去してしまう)
■まとめ
介護事故を0にしようとするのではなくて
防げる事故を防ぐという概念を持つことが非常に
大切になります。
介護事故を防ごうと思うあまり
身体拘束をしてしまっては利用者さんの自立支援を奪うことに
なってしまいます。
今一度、介護事故に関して考えて頂けると幸いです。
それではまた(@^^)/~~~
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