徘徊する利用者さんの対応方法を事例から紹介(実践編)
こんにちはこじです👍
20回目になりました。
「徘徊」この言葉はまだ実際に現場で使われている方が
圧倒的に多いです。
徘徊とは
「目的もなく、うろうろと歩き回ること」(大辞林)
「どこともなく歩き回る」(広辞林)
昨今は
「道に迷っている」
「外出中に道に迷う」
などに変換されていますが
言葉だけ変化しても解決は一切しないです。
痴呆症→認知用と言葉が変わりましたよね
問題は名前が変換されることではなくて
中身の対応方法の最善をしないと
意味がないです。
ここではまだ「徘徊」の言葉を使って
説明していきます。
今回は介護施設で徘徊する利用者さんを事例に
あげて解決方法を紹介します
参考にして頂けると幸いです。
目次
・事例
・役割を持つ
・散歩をする
・家族の面会
・一人の職員で見守りしないこと
◼事例
Aさん(90)女性
特別養護老人ホーム入所
アルツハイマー型認知症
要介護度4
歩行ふらつきあり 見守り強化
帰宅願望・徘徊あり
Aさんは入所されてから不穏状態に
なり帰宅願望も出てきました。
こんなケースは介護の業界にいる人なら
分かると思いますが、正直かなり大変ですよね
転倒リスク大で帰宅願望があると
施設からエスケープしてしまい
大きな事故に発展してしまうことも
多いと思います。
ではどうやってAさんと向き合って
介護していたかを紹介します
◼役割を持つ
Aさんの娘さんから
「手伝うことが好きですから
職員さんと何か手伝うことをして欲しい」
娘さんからの意向でAさんが
家事や仕事を頑張ってきたことを聞かされたので
Aさんの日課に役割を持ってもらうことにしました
介護度3で認知症もかなり進行しているので
複雑なことはできないために
Aさんの許可を頂き
「洗濯物畳み」
「新聞を一緒に読む」
「食器を洗う」
「テーブルを吹く」
これらを取り入れて日課として活動していきました
作業を没頭することによって
徘徊する時間が減っていきましたよ。
■散歩をする
不穏状態になりどうしようなくなってしまった時は
散歩をすることをおすすめします。
ここで気を付けて欲しいことは
帰宅願望がある利用者さんと外に出る時には
転倒リスク・エスケープの危険性を考えてください。
Aさんは帰宅願望あり・転倒リスクが高いので車いすで
施設内や施設外に散歩に行きました。
同じ空間にずっといると
飽きてしまい刺激がないことで不穏状態に
なることもあります。
皆さんも分かりますよね。
他のユニットに散歩に行きますと
職員から
「Aさん元気にしている?」
「今日はどうしたの?」
このような言葉をかけてくれるので
Aさんはニコニコして答えてくれましたよ
また外に散歩に行くことによって外気に触れて
気分転換をすることができました
施設外に花壇がありAさんと
花について語り合うことや
購入はしないですがコンビニまで
散歩によく行きました。
■家族の面会
家族の面会は非常に助かります。
利用者さんの家族が来てくれた時の
笑顔は最高です
Aさんも居室内で会話を楽しむこと・散歩を一緒に
することによって気持ちが安定しました。
ここでの注意点ですが
帰宅願望がある利用者さんは
家族の面会後は帰りたくなり不穏状態になることが
多々あります。
そのため、家族と面会した後は
他のことに目を向けている間に
家族の方に帰ってもらうことをおすすめします。
■一人の職員で見守りしないこと
認知症で徘徊する利用者さんを
職員1人の力で見守りしてしますと
精神的に疲弊してしまい
最悪なケース虐待までしてしまうことも
あります。
介護事業者全体で見守りすることをおすすめします。
私の施設では看護師・管理栄養士・相談員・施設長
が隙間時間を作って徘徊する利用者さんと
向き合っています。
介護職員1人だけでの対応するよりも
人が入れ代わり立ち代わりすることによって
利用者さんとの会話も増えますし
職員も疲弊しないので
Win-Winの関係になります。
■まとめ
認知症で徘徊する利用者さんを
介護することは非常に大変です。
簡単とは思っていません。
しかし、介護事業所全体で協力体制を
作って対応していくことをお勧めします。
一人で抱え込んで悩まないでくださいね
それではまた(@^^)/~~~
久々に介護現場を感じました。ブログへアクセスさせて頂きありがとうございます。また、来ます。
返信遅くなりました。
読んで頂きありがとうございました。