介護現場で徘徊する利用者さんの対応方法を紹介
目次
・明日の朝に帰りますね
・内線を使う
・粘る
・睡眠薬
事例
利用者さんの名前 Aさん
●80代女性
●歩行していて何度か転倒あり
●認知症
●帰宅願望あり
■明日の朝に帰りますね
20:00 Aさん就寝
21;00 Aさん「家に帰りたい」
と帰宅願望始まる。
Aさんは夜になるとほぼ毎日
中途覚醒してしまいます。
センサーマットが作動
訪室すると端坐位になり歩こうとしています。
皆さんはこのケースはどうしますか?
「もう夜ですから寝ましょうね」
と対応している感じがします。
しかし、Aさんはこの対応方法で
納得しなくて歩き始めてしまいます。
寝る前に精神薬を飲まれているので
一人で歩いてしまいますと転倒して
骨折の危険性大です。
そのため私は、車いすに乗って頂き
ベランダや玄関に出て外が暗いことを
分かって頂き
「明日の朝に帰りましょうね」
「今日は遅いから寝ましょう」
と伝え納得して頂いた時は寝てくれます。
■内線を使う
Aさんは
「家の人呼んできてー」
と興奮してしまい夜間
起きてしまうことがあります。
この場合は家族の人と会うと
落ち着きますが流石に
家族の人を呼ぶことや電話することは
できませんので
他のフロアの職員さんに
内線をして
家族になりきってもらいます
私は仲が良いスタッフが夜勤をしているか
どうか勤務表を眺めて
から内線しますね
家族のふりをしてくれた職員の声を
聞いたAさんは
安心して朝まで寝ることができましたよ。
■粘る
どうしても夜勤帯に寝て頂きたい
と思えば思う程イライラしてしまうので
Aさんを車いすに乗って頂き
食堂で一緒に過ごします。
温かい牛乳を差し上げてから横に一緒にいます。
オムツ交換や体位交換の時は
車いすで一緒に回ります。
介護の現場をあまり知らない方は
他の利用者さんが部屋に入ってくることは
失礼にあたるのではないかと
思われますが
夜勤職員1人で対応した場合
Aさんを放置してしまいますと
転倒の危険性が増します。
申し訳ないですが
徘徊する利用者さんと一緒に
オムツ交換や体位交換などを
一緒に入りますね。
ある程度時間が経つと
Aさんは眠くなり
そのまま朝まで寝てくれました。
■睡眠薬
昼間活動的に動いても
夜に必ず寝て頂けるとは
限りません。
職員や家族の方で
睡眠薬を拒絶する方もいるかも
しれませんが
眠れなくて不穏状態になってしまいますと
ご本人様も辛く、夜勤で働いている職員も
疲弊してしまいます。
どうしても寝ない時は
看護師と相談して医師から
睡眠薬を処方してもらいましょう。
■まとめ
夜勤に徘徊されるとすごく大変ですが
対応方法を間違わなければ
夜勤は乗り切ることはできますよ。
一人で徘徊に対して
悩んでいるのなら
職場の上司に相談して解決していきましょう。